糖尿病と歯周病

世界で最も多い病気は「歯周病」だそうです。日本人の40歳代以上の8割が歯周病、特に糖尿病患者の95%に歯周病があるという発表もあるようです。

歯周病はハグキと歯の周辺に炎症がおきて、徐々にハグキが痩せてきます。そして、最後には歯が抜けます。昔は歯槽膿漏と呼ばれていましたが、最近は「歯周病」と呼ばれます。
歯周病は、口の中だけではなく歯周病菌が血管の中に入り込み全身に悪影響をおよぼすことがわかってきました。


糖尿病の人は抵抗力が弱く歯周病にかかりやすいです。
ハグキには毛細血管が多く、歯周病菌が毛細血管に入り込み炎症反応が起こりインスリンの活動に影響がでてきます。その結果、血糖値のコントロールが悪くなるのです。
血糖値のコントロールが悪くなると、歯周病菌が活発に繁殖し歯周病が悪化するという悪循環におちいります。
そのような悪循環にならないように糖尿病の人は歯の検診を半年に一度は受けるようにしなければいけません。

歯周病が治ったら、血糖値も下がったりする人もあるようです。


喫煙者はハグキの老化を促進し、さらに歯周病が進みます。
糖尿病+歯周病+喫煙は、最悪の組み合わせです。すぐにタバコをやめてください。

歯周病専門医に行ってきました。

先日、歯が痛くなり職場の近くの歯医者に行きました。
その歯医者に行ってみると歯周病専門医でした。歯周病専門医の存在も知らなかったので歯の治療をしてもらえるのか確認したところ、歯の治療もおこないますということでしたので、そこで歯の治療をしてもらうことにしました。

歯の治療については、通常通りの治療でした。歯の根元に付いている歯石も除去していただきました。
ここまでは、いつもの歯医者でやってもらっている治療でした。
でも歯周病に関する治療は、今まで受けたことがないものでした。


まず、歯周ポケットの深さをチェックしていきます。歯の表側と裏側の歯周ポケットの深さをすべての歯についてチェックされました。
ほとんどの歯周ポケットは、3mmの深さだったのですが、1本の歯は4mmありました。
その歯については、歯がぐらついている状態でした。歯のぐらつきについてはまったく気づいてなかったです。

次にハグキの掃除をしていきます。
上の歯を3つのブロック、下の歯も3つのブロック、合計6つのブロックに分けてハグキの掃除をしていきます。
1回の治療で1つのブロックのハグキの掃除をおこないました。
ハグキの掃除とは、まず麻酔を注射し、歯周ポケットに詰まっている歯石をすべて除去するというものでした。
ハグキの掃除をおこない、毎日の歯磨きでハグキを刺激することにより、ハグキが締まってくるそうです。

歯周病専門医でおしえてもらった歯周病の予防としては、歯磨きのときのハグキへの刺激だけではなく、歯と歯の間を歯間ブラシで洗うのも重要な予防方法ということです。
歯周病はブラッシングがうまく出来ない歯と歯の間が、なりやすいのです。

歯間ブラシを今まで使ったことがなかったので、すぐに薬局に買いに行きました。
歯間ブラシは、ラバー製と、ワイヤー製がありました。ハグキにやさしそうなので、ラバー製を購入しました。
30本入って300円程です。1回使用して捨てるものではなく使用後に洗って、また使います。

歯間ブラシは糸ようじと違い、汚れを取るだけでなく歯と歯の間のハグキも刺激でき歯周病予防にもいいと思います。

糖尿病の方には、歯周病専門医の受診をおすすめします。 → 歯周病専門医一覧




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